おもろかった。子供が読むには少し難しいのではとも思った。私達がいま当たり前だと思っている生活や社会を相対化する必要があるし。あとこれは映画化できないなとも思った。小説であるがゆえに、書かないことによる表現ができている。例えば、Jonasが途中から色が見えるようになるのだが、そこで初めて読者は色がそもそもなかったということに気づくのだ。そのあとも、私達の社会とは違う点がだんだん明らかになっていく点が小説ならではで良かった。 あとなんでこの社会が形成されたのかみたいな考察も面白そうだと思った。この地域の外はどうなっているのか。他の地域もすべてこのように統制された社会なのかなど、考えると面白い。